2002.1.1号 00:00配信
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「たけちゃん商会を訪ねて」 冬のある日、流氷も間近にせまる常呂町のたけちゃん商会(正式名称 時光堂)を訪ねた。初めに入ったお店の裏の事務所には、時計屋さんらしい雰囲気があったが、よくよく見ると色々なものが肩を並べている。それは珍味のスルメであり、パンパンクラッカーであり、ドナルドの置き物であり、熱帯魚が泳ぐライトであり、福だるまでもあり、ミッキーのビンゴもあり、アンパンマンも、そして壁にはたくさんの時計がかかっていた。 |
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たけちゃんのお店は元はれっきとした時計屋さんの時光堂さんであったが、今ではおもちゃ屋さんも兼ねるようになったらしい。店舗の方では時計の隣に、楽しいおもちゃの数々がところ狭しと並んでいた。また駄菓子もたくさんあって、本当に楽し気な店内である。「たけちゃんのお勧めの商品は?」と聞くとすかさずに「クラシュギア」との返答。初めて聞いた。何ものだ?それは。 |
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それはモーターで動く新しい感覚の車であった。以前、ミニ4駆などの流行があったが、今度のこれはコースを走るのではなく、土俵のような会場のなかで動き回って相手の車を倒したりするもののようだ。これに関しては道内50の認定店のひとつとなっているという。目下大評判で売り切れが続出、なかなか手に入らない代物らしい。この大会を、年明けの13日に催すとも言っていた。優勝すれば全道、全国の大会に出場することも可能だという。新しいおもちゃだ、それも大人も楽しめる。 |
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たけちゃん自身もとてもおもしろい人だと思う。『商売は挑戦だ』というのが信条らしい。またたけちゃんの名言集のひとつ、『もうふるさとを切り売りするしかない。』それは良くわかる、しかし、流氷まで商品にしてしまうするどい感覚は一体どこから出てくるのだろう。また彼は大変努力家でもあり、“オホーツクフード”というネットショップもとうとう自力で立ち上げてしまった。今は常呂の豊かな海産物をネットを通じて紹介し販売もしている。 |
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そのネットショップ、「心掛けていることはなんですか?」の問いには「見やすいこと。」とはこれまたわかりやすいお答え。そして「確実に届くこと。」なんだそうで、ごく当然。そしてまた「自分のできる範囲で。」とくりゃ、彼の実直さが本当に良く現れている。まったく何ごとにも一生懸命取り組んでいることが、言葉の端々から感じられる会話であった。 |
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もうひとつ、いかにもたけちゃんらしい商売の仕方に、自称“何でも屋”というやり方がある。とにかく何でも頼まれたものは仕入れて売る。別名“景品屋”とも言うらしいが、イベントの景品等も、たけちゃんに頼むとひとつ返事で揃ってしまうらしい。これは田舎の商売では結構必要なこととわたしは思う。いっぱい商品を取り揃える訳にはいかない場合、お客さんの便宜をはかってあげることが重要なサービスのひとつになると思うのである。 やはりたけちゃんは商売の神髄をつかんでいる人かもしれないと、密かに思って尊敬の眼で見つめると、そこには気のおけないやさしいたけちゃんスマイルがあった。がんばれ、たけちゃん商会、時光堂、オホーツクフード!! 時計・おもちゃ 時光堂 常呂郡常呂町本通 TEL.0152-54-2254 オホーツク・フード http://www4.ocn.ne.jp/~zikoudou/ |
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